ジョルジュ・ルメートルとは?
ジョルジュ・ルメートルというと、ベルギー出身の有名な宇宙物理学者ですよね。
特に、ルメートルが提唱したビッグバン理論が、大きな功績として知られています。
ビッグバン理論というと、世界的にもかなり有名ですよね。
今回は「ジョルジュ・ルメートル」について紹介していきます。
ジョルジュ・ルメートルの経歴
ジョルジュ・ルメートル
1894年7月17日 生誕 で、1966年6月20日没
ベルギーのシャルルロワ出身。
ルメートルは地元ベルギーのルーヴェン・カトリック大学に17才で入学した後、
当日勃発した第一次世界大戦に志願し、軍人として戦争に赴きます。
戦争ではかなり頑張ったみたいで、戦後に戦功十字章の叙勲を受賞するまでになりました。
そして、ルメートルは戦争が終わった後に、大学に戻り、勉学に励みました。
彼は特に数学や物理を中心に学問をします。
ルメートルのすごいところは、1920年頃からアインシュタインの相対性理論を学び、そして完全にマスターしてしまったというところです。
そしてルメートルは相対性理論に基づいた理論を発表しました。
それが宇宙創生の理論であるビッグバン理論で、宇宙は膨張するというアイディアを発表します。
当時は批判的な人々も多く、しかもあのアインシュタインも「膨張する宇宙」というアイデアを受け入れていませんでした。
しかし、やがてアインシュタインは考えを改め、「ルメートルのアイディアを受け入れなかったのは生涯で最大の過ち」と認めました。
そして、ルメートルのセミナーに出席した際には、「この理論は私が今までに聞いた中で最も美しく納得の行く説明です」とまで言ったそうです。
ビッグバン理論は世界的にも認められるようになりました。
1933年、アメリカのメディアは彼のことを
「有名なベルギーの科学者」
「新しい宇宙論物理学のリーダー」
という表現で賞賛します。
その後はルメートルは以下のようにたくさんの名誉にあずかることとなりました。
1934年、ベルギー科学界最高の栄誉であるフランキ賞を受賞。
1950年、ベルギー政府から、1933年から1942年までの10年間で最も優れた応用科学者に贈られる賞を受賞。
1936年、ローマ教皇庁立科学アカデミーの会員に選出、1960年には司教にも任命。
1941年、ベルギー王立科学芸術アカデミーの会員に選出。
1953年、イギリス王立天文学会のエディントン・メダルの最初の受賞者となる。
まとめ
ジョルジュ・ルメートルは第一次世界大戦で、むごい光景を何度も目にし、神学の道も将来の選択肢のひとつとして持っていました。
しかし、宇宙物理に関する好奇心は涸れることがなく、学者の道を突き進んでいきました、
そういったなかでビッグバン理論という功績を残したジョルジュ・ルメートルは偉大ですね。
以上、ジョルジュ・ルメートルの紹介でした。