今や知らない人はいない有名ブランド『GUCCI』ですが、その創業者のお名前はご存知ですか?
世界に名を知らしめたGUCCI創業者「グッチオ・グッチ」について、みていきましょう。
グッチオ・グッチの生い立ち
『GUCCI』の創業者のプロフィールをまずはご紹介しましょう。
本名 グッチオ・グッチ(Guccio Gucci)
生誕 1881年3月26日
死没 1953年1月2日(72歳)
出身 イタリア フィレンツェ
フィレンツェで麦藁帽子の製造を行う家に生まれます。
ロンドンで一旗あげようと出向き、最高級ホテルで職に就き、そこで王族貴族の立ち居振る舞いや持ち物に刺激を受けます。
「原価は関係ない。商品の値段が高いほどに、それを所有することの価値も上がる」
この経験は、のちのブランドビジネスに大いに役立ったといえるでしょう。
1901年にフィレンツェに戻ると、第一次世界大戦の始まりとともに徴兵されますが、
終戦後は高級レザーグッズの店に就職し革の扱いを学ぶと、1921年に革製品の会社を設立。
1923年に『GUCCI』が誕生しました。
ただ高級品を作りたかったわけではない
もともと「高級品を所有することで、その価値はもっとあがる」と言っていた創業者グッチですが、本人はなにもブランドを広めようとしていたわけではありません。
実際有名な話で、エリザベス2世への手土産を侍女が要求されカバンを進呈。まだ報道陣がいるにもかかわらず
「金も払わん乞食はもうくるな」
と言い放ったり、
自社製品が高級であるため、職人は家族や恋人に自分の作ったものをプレゼントできないのはあんまりだと、「材料費を払えば、家族や恋人のために製品を作っていい日」
というものをもうけていたそうです。(今はもうこの制度はありません)
革の扱いを熟知し、丈夫で高級感のあるものづくりを目指したグッチオ・グッチ氏。
取っ手に竹を用いた「バンブー・コレクション」は、未だに根強い人気です。
また、大戦中の革不足の折りには、ヘンプというの生地にダイヤモンド型の縫い目を入れることで強度を増し、その危機を乗り越えました。
この模様を「ディアマンテパターン」といい、GUCCI製品の代表的な模様ともいわれています。
HERMESには、モナコのケリー王妃が愛用したということでその名がついたバッグがありますが、GUCCIにも「ジャッキーバック」があります。
ケネディ大統領婦人ジャクリーン・ケネディが愛用していたことでその名が付きました。
店舗の陳列棚にはホコリ一つなく、ホコリがあればフランチャイズ契約を打ち切られる。
あえて商品紹介のときに値段は提示しない。
その他、今のセールスの基本やお手本になりそうな社員教育も、GUCCIが始めたことだといわれています。
名前ばかりでなく、その知名度に製品の品質も沿った最高級ブランド。
それがグッチ創業者 グッチオ・グッチの目指したものなのかもしれません。